こんにちは!ゆきもちです^_^
このブログはwebデザイナーとして働く中で学んだことや、日々のちょっとした気づきなどを書いていくつもりで始めましたが……
実は今、仕事をしていません。
0歳の里子の赤ちゃんを育てることに全力投球の毎日です。
このブログも今後仕事のことではなく子育ての話題が中心になりそうです
里子の赤ちゃんを迎えました!
数ヶ月前、私と夫は生後3か月の赤ちゃんを里子として我が家に迎えました。
「子育ては大変」という認識は以前からありましたが、実際に体験してみるとやっぱり大変でした。昼夜問わず行うお世話に「世のお母さん(またはお父さん)方はみんなこれをやってきたんだ……」と思うと、先輩方への尊敬の念が尽きません。
ですが赤ちゃんはすごく可愛くて、毎日幸せを感じています。我が家に来てくれて本当に嬉しいです!
毎日可愛い姿を写真&動画に残しているのでiCloudがあっという間にいっぱいになってしまいました
今は家庭裁判所で特別養子縁組の手続き中で、戸籍上も我が家の子になる日を心待ちにしています。
今回から何回かに分けて、私たち夫婦が可愛い赤ちゃんを迎えるまでの道のりを書いて行きたいと思います。
現在はまだ養子縁組が成立していませんが、きっと成立すると願いをこめつつ……
特別養子縁組を考えている方の参考になれば幸いです!
特別養子縁組とは? 普通養子縁組との違い
養子縁組には「普通養子縁組」と「特別養子縁組」の2種類があります。
それぞれ目的が違い、普通養子縁組は主に「家」の存続のために行われる縁組なのに対して、特別養子縁組は子供の福祉のための制度です。
大きな違いは実親との法律上の親子関係が残るか否かです。
普通養子縁組の場合、実親との親子関係は維持したまま、養親との親子関係を新たに結びます。戸籍上の続柄は「養子(養女)」となります。
一方特別養子縁組の場合は実親との親子関係がなくなり、養親と養子は法律上実の親子と同じ関係となります。続柄は「長男(長女)」などとなります。
特別養子縁組は実子と同じ扱いとなるため、6ヶ月の試験養育期間が必要であったりと縁組のための要件はより厳しくなっています。
詳しい要件の違いは下記サイトをご参照ください↓
特別養子縁組を考えたきっかけ 白血病の治療で不妊に
私は10代の頃白血病にかかり、放射線治療などの影響で閉経状態となりました。
治療の前に卵子を冷凍保存することもできると聞きましたが、そのためには治療を遅らせなければならなかったため断念しました。
白血病は無事に治り、その後20代で結婚。
私たち夫婦は二人とも人数の多い賑やかな家庭で育ったこともあり、子供を持ちたい気持ちがありました。
そこで戸籍上も実子と同じ扱いになる特別養子縁組で子どもを迎えたいと考えました。
特別養子縁組をするには? 児童相談所と民間団体の違い
特別養子縁組で子供を迎えるには2種類の方法があります。
ひとつは地域の児童相談所から、もうひとつは民間のあっせん団体から紹介を受ける方法です。
それぞれに以下のような特徴があります。
児童相談所
里親登録が必要
児童相談所では里親制度をとおして特別養子縁組を行っています。そのため、まずは所定の研修を受けて里親として登録する必要があります。
あっせん費用無料&里子の間は生活費が支給される
児童相談所を通しての特別養子縁組の場合、子どもを紹介してもらうための費用は基本的に無料です。
※家庭裁判所への申立てには別途数千円程度の費用がかかります。
また、特別養子縁組の要件には6ヶ月の試験養育期間が定められているので、申立てから成立までに早くても半年以上はかかります。その間は里親として子どもを養育しますので、月5万円程度の生活費(一般生活費)が支給されます。
委託される子どもの年齢が幅広い
児童相談所からの委託は主に乳児院や児童養護施設で暮らしている子どもで、幅広い年齢の子がいます。新生児の委託は少ないようです。
委託まで時間がかかる(もしくは委託に至らない)
児童相談所からの委託件数は少なく、委託にいたるまで何年もかかる場合があります。
養子縁組を希望する里親に対して実際に委託された件数は10分の一程度。
里親登録したものの、時間がかかりすぎて児相からの委託を断念する里親も多いと思われます。
民間あっせん団体
委託率が高い
登録後何年たっても委託がない場合も多い児童相談所と比べると、民間あっせん団体の方が委託率が高いです。
民間団体のひとつ、「あんさん協」では「登録から1年以内に9割の希望者に委託がある」との情報もありました。
新生児の委託が主
予期しない妊娠をした女性を出産前からサポートし、新生児の委託を行う団体が多いです。
参考:平成30年度養子縁組民間あっせん機関実態調査結果(PDF)
あっせん費用が高額
団体によってかなり開きがありますが、およそ30万円台~数百万円の費用がかかります。
出産費用や宿泊費用など実親を支援するための費用も養親側が負担するため、高額になっています。
特別養子縁組までの流れ:児童相談所の場合
私たち夫婦はお金にそこまで余裕がなかったため、まずは費用のかからない児童相談所からの特別養子縁組を目指すことにしました。
児童相談所だと時間がかかるので、児相と民間の両方に登録している方も多いようです
児童相談所からの紹介で特別養子縁組が成立するまでの流れは、ざっくりと以下のようになります。
研修・実習を受け、里親登録を行います。
児童相談所から委託打診後、児童との面会・交流を経て委託が可能か判断します。
里親として養育を開始します。この期間は試験養育期間として6か月以上必要になります。
養育開始後、家庭裁判所に特別養子縁組の申立てを行います。
実親・養親への聴き取りや家庭訪問などの調査が行われます。
試験養育期間と調査の後、特別養子縁組の審判が確定します。審判確定後は里親委託は解除となります。(養育費用等の支給が終了)
審判確定から10日以内に特別養子縁組届を提出することで、児童が養親の戸籍に入ります。
私たちは夫婦は現在「5.家庭裁判所の調査」まで進んでいます。
かかった期間は
登録から委託打診まで:約1年半
委託打診から養育開始まで:約2か月
という感じでした。
特別養子縁組には6か月程度の試験養育期間が必要となります。それを含めると、研修開始から特別養子縁組の成立まで少なくとも2年半かかる見込みです。
なかなか時間がかかりますが、登録から委託まで1年半というのは私が暮らす地域の児相では早い方なようです。児相の職員さんから聞いた話では2017年度の養子縁組里親の委託実績は2件で、里親登録から委託までは4-5年とのことでした。
委託後に職員さんから聞いたところによると、コロナ禍で民間あっせん団体が一時活動を休止した影響で、児相からの委託件数が一時的に増えたそうです。
まずは里親登録
前述のとおり、児童相談所では里親制度をとおして特別養子縁組を行っています。
そのためまずは里親登録が必要となります。
里親は以下の4種類に分かれます。
養育里親
何らかの事情で実親と暮らせない子どもを預かり、家庭に戻れるようになるまでの期間(数ヶ月~数年)養育します。
専門里親
虐待を受けた子どもや障がいのある子どもを養育します。
養子縁組里親
養子縁組を前提として子どもの養育をする里親です。
親族里親
要保護児童の親族が認定を受けて養育する里親。
私たち夫婦は特別養子縁組を希望しているので、養子縁組里親として登録しました。
養育里親として預かった子どもと養子縁組するケースもあるようです。
ゆきもちの知人にも、養育里親として何年も一緒に暮らした高校生の子と特別養子縁組したという方がいました。
里親として登録するには、所定の研修を受ける必要があります。
次回は私が実際に受けた研修について書こうと思います。
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